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アメリカ家庭料理での野菜の食べ方や調理法は?

アメリカ 家庭料理 野菜

アメリカの家庭料理で登場する野菜や食べ方にはどんなものがあるのでしょうか?日本では野菜炒めが手っ取り早く、味付けでは塩・醤油・味噌などが良く使われます。

レストランなどよりも家庭料理での野菜の使われ方を見る方がその家族の背景や土地柄を表していたりして面白いですよね。ここでは私が普段実際に見ているアメリカの家庭料理での野菜の食べ方や調理法をご紹介していきます。


アメリカ家庭料理野菜 基本は素材そのまま

アメリカ 家庭料理 野菜

つけてもバターくらい

アメリカの家庭料理での野菜って一体どんな食べ方をするのか興味が沸く人は多いと思います。その答えは意外にシンプル。家庭料理では簡単に塩ゆでした野菜を肉などのメインに付け合せることが多いです。野菜の素材そのものを単品で食べることが一般的です。

日本だとマヨラーがいるのでマヨネーズをかけたくなるかもしれませんが、こちらアメリカではマヨネーズやドレッシングもかけずにそのまま食べることが多いです。

メインの肉のグレイビー(煮詰めた肉汁)やソースがある場合はそれをつけて食べたりもしますが、少々つけたとしても塩やバターという人が圧倒的に多いです。

毎日の家庭料理は時間をかけ過ぎないように作ります。日本の醤油やマヨネーズにあたるものはバターでしょうか。結構色々な野菜にバターが添えられます。有塩バターはその塩気で野菜の甘みが引き出されるのでおすすめです。

塩ゆで野菜の例


●グリーンビーンズ(いんげん豆)
●グリーンピース
●スナップピーズ
●にんじん
●じゃがいも


*アメリカ家庭料理で味付けのバラエティーはあります。
「アメリカに野菜炒めってある?英語でなんていう?味付けは?」


アメリカ家庭料理野菜 料理法は?

アメリカ 家庭料理 野菜

一度に大量に作れる物が多い

日本では常備菜という概念がありますがアメリカでもそれは同じ。日本のように保存を聞かせるため塩辛くしたりしませんが、家庭で野菜を調理するときにはある程度の量を作ってしまいます。

一度作った料理を長いときには一週間ほど温めなおしたりしながら食べます。

そのせいで野菜の少し味が落ちたり色が変わったりすることもあるのですがあまり気にせずに野菜をとっている場合が多いかも知れません。

日本では常備菜といえども新鮮さにこだわる人が多いと思いますが、アメリカでの常備菜はすでにできているものを温めればよいという意識なので大量に作ることが前提です。

各家庭にあるオーブンも大きいので野菜の皮をむいたりきったりする手間は一度だけにして一気に調理してしまいます。それを毎日少しずつレンジや鍋などで温めて食べるんですね。

*アメリカの大量調理についてはこちらの記事をどうぞ。
「アメリカ野菜はまずい?なぜ?理由4つ!」

オーブンで

●野菜のキャセロール
●野菜のグリル

スロークッカーで

●野菜のスープ
●野菜のシチュー

鍋で

●野菜をゆでたり蒸したりする



アメリカ家庭料理野菜 甘いと食べやすいのはわかるけど

ちょっとびっくりの組み合わせ

アメリカ 家庭料理 野菜

スウィートポテトとマシュマロ

年に一度のサンクスギビング(感謝祭)で出される料理として有名なスウィートポテトとマシュマロの組み合わせ。でも普段からファーマーズマーケットなどの惣菜コーナーで売っているので年中需要があるのかもしれません。

スウィートポテトだけでもそこそこ甘みがあるのにそこに本物のマシュマロが入っているのです。もちろんブラウンシュガーが足されています。

それにスウィートポテトとマシュマロがどちらもよくからみあうようにドロドロした甘いソース(溶けたブラウンシュガーや場合によってはコーンシロップなど)が付いていることも多いです。



アメリカ 家庭料理 野菜

ターキー(七面鳥)とクランベリーソース

グルメなあなたには普通かも知れませんが、肉と果物の組み合わせはびっくりしませんか?日本にも酢豚と言う中華料理があります。それに入っているパイナップルくらいの衝撃はあるかと思います。

どうしても酢豚の中に入っているパイナップルが苦手と言う人がいますが、アメリカでのターキー(七面鳥)とクランベリーソースの関係もそんな感じなのかもしれません。このクランベリーソース、手作りではドロッとしたものもありますが、お手軽で有名なのは缶に入ったもの。

この缶に入ったクランベリーソース。見た目や食感はまさに羊羹(ようかん)なんです。もちろん味はクランベリーですよ。それでもそのクランベリーようかんを七面鳥につけて食べるのはちょっと抵抗があるかもしれません。




アメリカ 家庭料理 野菜

スムージーのケールとバナナ

日本だと体に良いものはまずいままとる。まずいものほど体に良いという概念がありますよね。でもアメリカではこういう考えは受け入れられません。そのため、ケールのスムージーだけだと苦くて飲みづらいのでバナナや桃など甘みを足す果物が一緒に使われます。

日本だとパンケーキにほうれん草をいれたりにんじんを入れたり、なるべく野菜を使おうとする傾向がありますが、アメリカのパンケーキにはバナナやブルーベリーなど主にフルーツを使います。

まずいと思うものを我慢せず、食べやすいものを食べやすい形でとれるように家庭料理にも取り入れているんですね。だから野菜が苦手であれば代わりに果物を食べる人が多いのでしょう。

日本だと野菜と果物は全くの別物。だからお母さんたちは口をすっぱくして「野菜を食べなさい」と言っているのでしょうね。

おわりに

アメリカの家庭料理での野菜の食べ方や調理法を見てきました。意外なものも合って少し驚いたかもしれませんね。無理をして野菜摂取ゼロになってしまうよりも、甘さを足すなり果物に置き換えたりしながら積極的に摂取しようという姿勢は真似したいですね。

それに調理方法や味付けをシンプルにしているところも忙しい毎日の家庭料理に欠かせない要素ではないでしょうか。何かあなたの家庭料理のヒントになれば幸いです。

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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡

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