スキップしてメイン コンテンツに移動

アメリカの野菜産地表示がない理由を調べてみました。


アメリカの野菜って産地表示がされていないことが多いですよね?日本だと産地表示はすでに義務。でもアメリカでは野菜の産地表示があったりなかったり

手に取った野菜がどんな州や国で作られているのか気になります。アメリカでの野菜の産地表示対策はどうなっているのか調べてみました。興味のある方は読み進めてみてくださいね。


アメリカ野菜産地表示ないのはなぜ?

2019年現在義務ではない

アメリカでは現在のところ、野菜産地表示の義務はないようです。真面目な理由は色々あるかもしれませんが実際のところは「産地が多くて面倒すぎる」からではないかと思っています。アメリカ野菜は価格が一定しているので不思議に思うことが多いと思います。

それは南北の外国(カナダや南米)も含めた上に、もともとの広大な国土を生かして野菜を栽培しているため、ひっきりなしに同じ野菜や果物を安定して供給できるからです。規模が広大なので例えば日照りが続いたとしても巨大な機械で水をまくこともできます。

逆に日照不足が問題になる日本とも違い、野菜を多く生産している地域は安定して日照時間を得られる(乾燥しているかもしれませんが)ところも多いんですね。お日様のご機嫌によって生産量を左右されがちな日本の農地とは違うのが、アメリカで産地を正確に表示するのが難しくなってしまう原因にもあたると思います。


アメリカ野菜産地表示が難しいのはなぜ?

産地が多くて広大。しょっちゅう変わる

ということで、アメリカで野菜産地表示が難しくなってしまうのは農地と運送できる範囲の規模が日本とは違うので更新が追いつかないということではないでしょうか。

例えば「天候の理由でA州ではにんじんの収穫量がイマイチだった。でもB州は天候に恵まれてにんじんは最高の出来。そうこうしているうちに天候がイマイチだったA州でも送れてにんじんの収穫が上がってきた。」

こんなときは、にんじんがA州からもB州からも来て途中で混ぜられる可能性もありますよね。オーガニック(有機栽培)と一般農法(農薬や化学肥料使用あり)の作物は厳格に分けられなければなりませんが、それ以外の産地はある程度混ぜたりするお陰でアメリカの野菜や果物の価格はある程度一定しているとも言えます。


アメリカ野菜産地輸入品に対してはどうなっている?

表示されているものが多い

みかんやりんごなど単体で買えるもの、じゃがいもなどかなり固定して安定した産地から来る野菜や果物などは産地表示されていることが多いです。ただ、スーパーの大きな値札には表示されていないことがほとんどです。

PLU番号のついたシールやタグには産地が書かれていることがおおいので気になる方はPLU番号のところを見てみると良いでしょう。一年中置いてあるバナナでも表示にある産地をみてみると南米でも時期やタイミングによって国が変わっているので面白いですよ。りんごもしかり。

これを期に聞きなれない南米の国名や場所を確認してみるなんていうことも勉強になりますよね。袋入りの野菜は袋に、単体で好きなだけ袋に詰めて量り売りになっている野菜は野菜についているPLU番号やスーパーによっては値札に小さく産地が書かれていることもあるので良く見てみてください。

ただ、表示が義務でないだけに産地が本当に的確に表示されているかはわかりません。スーパーの野菜売り場の店員さんに聞いてもはっきりとした答えがもらえる確立は低いので期待しないでくださいね。産地を知るのは国内産(アメリカ産)か国外産(輸入品)の大きいくくり程度でしょうね。


おわりに

アメリカの野菜産地表示がない理由を調べてみましたがいかがだったでしょうか?日本は確か数十年前に表示が義務になりましたよね。私は当時、急に産地表示が出始めたときの様子を覚えています。

アメリカではとりあえず近年食生活の安全に関係するような大きな災害は起きていません。野菜の産地を細かく知る必要がそこまでないのは実はありがたいことなのかも知れません。


関連記事

「アメリカ野菜珍しいもの12選!」


「アメリカ野菜名前一覧115個!」

「アメリカ野菜売り場 lb の意味とは!?」

「アメリカ野菜でおいしいのはどれ?おいしい季節は?」

「アメリカ野菜 流行してるのは?どうやって食べる!?」

あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡

コメント

このブログの人気の投稿

アメリカじゃがいも|種類ありすぎ!使い方は?【保存版】

アメリカのじゃがいもは種類がたくさんあって使い方がわからずにいませんか? また、どのじゃがいもがどんな料理に合うのか悩みますよね。 日本の2大じゃがいもである、 ● 男爵(だんしゃく)・・・ほくほくして煮崩れし易い ●メークイン・・・しっとりして煮崩れしにくい と覚えましたがアメリカのじゃがいもはどうなのでしょうか。煮崩れしにくいじゃがいもはどれ?逆に、煮崩れしやすいじゃがいもは? 今回は私の在米生活で学んできたアメリカのじゃがいもの種類とそれぞれの使い方をご紹介します。 1.アメリカで一番出回っているじゃがいも ラセットポテト / russet potato ●別名その1:baking potato(ベーキングポテト)=焼き料理に向いているため    ●別名その2:Idaho(R) potato(アイダホポテト)=同じラセットポテトでもアイダホ州で収穫されたものだけが「アイダホポテト」と呼ばれる権限があります。 *(R)は登録商標です。 ●向いている料理法:オーブン・グリルで焼く、油で揚げる ●特徴:価格が安い、ほくほくしている(粉ふきいも、コロッケ向き)煮崩れしやすい アメリカのじゃがいもの中で一番安価で一番出回っているじゃがいもです。 だいたい大きさがそろっていることが多いので使いやすいのですが、煮物や汁物に使ってしまうと溶けてしまうほど煮崩れしやすいので注意してください。 私は味噌汁に入れてよく溶かしてしまっています・・・。 食感はほくほく系で日本の男爵 なんですけれどね。 ラセットポテトはオーブンやグリルで焼いたり油で揚げたりする調理法が賢明です。 また、レストランなどで皮付きのフライドポテト(フレンチフライ)が出る場合はこのラセットポテトを使っています。 2.アメリカのじゃがいも万能選手 イエローポテト / yellow potato ●別名1:Yukon Gold (ユーコンゴールド) ●別名2:All-purpose (オールパーパス / 多目的)potato ●向いている調理法:ほぼ全て ●特徴:若干しなびやすい アメリカで 煮物やカレー を作りたかったらこのイエローポテトを使いましょう。じゃがいも自体はしっかりしてい

アメリカ野菜で代用できる和食向き野菜5選!

アメリカで生活している限り、野菜の代用を余儀なくされることがあります。 日本でも定番のじゃがいも、にんじん、玉ねぎなどは 「アメリカ|スーパーで日本と同じ野菜【使い方のヒント付】」 書きましたがアメリカでも売っています。でもいくつかの野菜は 似て非なるもの だったりします。 今回は多少日本の野菜と似ているからこそ同じように使えるアメリカ野菜の代用品をご紹介します。   アメリカ野菜 かぶの代用は?   turnip(ターニップ) アメリカのかぶは日本のかぶより2、3倍大きいものも多いです。 茎に近い部分が紫色で実は苦味が強く、そのまま使っても苦味が強く出てしまいます。 苦味が好きな方はいいですが 生食でも甘みのある日本のかぶをイメージしないほうがいい ですね。 味が薄めで油を使わない味噌汁など使う時は一度お湯で ゆがいて から(煮たお湯を捨てる)と多少アメリカのかぶの苦味が薄れます。 かぶのクリーム煮やトマトソース煮など こってり系で油を使う料理法 の方が苦味を感じることも少ないです。   アメリカ野菜 白菜の代用は?   savoy cabbage(サヴォイキャベッジ) 白菜の代用のサヴォイキャベツは今回の私のイチオシです。このサヴォイキャベツはまさにキャベツと白菜の中間なのです。 白菜の代用だけでなくキャベツの代用としても使えて とても便利です。 しかも、1パウンド(約450g)あたり$1.5(約150円)前後かそれ以上する白菜に比べ、このサヴォイキャベツは$0.7~$0.8(約80円)ほどと 値段も白菜の約半分 です。 また白菜はだいたいどのスーパーでも見るようになりましたがまだまだある時とないとき、質が悪かったりあまりに小ぶりだったり、となかなか「これは!」と思うものが見つからないときが多いです。 それに比べこのサヴォイキャベツは継続的に店頭に並びますし、品質も安定しています。使ったことのない方は是非使ってみてください。 サヴォイキャベツ利用に際しての注意ですが、 白菜やキャベツより葉が硬い ので 生食にはむいていません 。   アメリカ野菜 長ねぎの代用は?   leek(リーク)   長

トマト赤くならない冬の対処法と青トマトの活用レシピ3選

トマトは冬になるとなかなか赤くなりませんよね。気温が下がると家庭菜園のトマトは青い実がただ単に 何日もぶら下がっているだけ 。 そこから先、熟す様子もありません。そのうちに霜が降りると青いまま凍ってしまい、暖かい日が来ると解凍されてぐちゃぐちゃ。 そんな、トマトが赤くならない冬にどうしたらトマトを赤くできるかご紹介します。最悪どうしてもトマトが赤くならない場合の簡単レシピも3つつけました。是非最後までご覧ください。 トマト赤くならない冬 実を取って放置   キッチンカウンターの上などで様子見 トマトは花が咲いて実がなり、赤なるまでに 累計で800℃~1200℃の温度が必要 なんだそうです。 もちろん、 累計(少しずつの合計数) でなければならないので、トマトをガラスが溶けるような高温にさらしたからと言って一気に熟すわけではありません。 累計温度が積み重なるので毎日暑い夏はトマトが赤く熟すまで時間がかからないわけですね。逆に冷夏だと日照時間が少ないうえに累計温度も上がっていきません。 それで 冬はなかなか赤くならない わけです。 外では暖かい日が少なくなるだけでなく、トマト自体が凍結の可能性も。 それなので、気温が下がってきて「もうこれ以上青いトマトを取っておいても凍ってしまうだけだ」と判断した日に青いトマトは 全部取って しまいましょう。 私は一度家庭菜園のトマトの木にトマトをならせたまま凍らせてしまいました。 暖かくなった日に解凍されたらぐちゃぐちゃになった上、一日放っておいたら変なにおいもして食べられる状態ではなくなってしまいました。 カウンター上で追熟が進む そんなわけで、秋も終わる頃に「まだ自然に放っておけば赤くなるかも」と望みを込めたトマトも寒い日がここそこに出てきたら 取ってしまうのが一番 です。 なぜなら今度は凍結の恐れが出てくるから。凍結してしまえば家庭菜園のトマトは全部ダメになってしまいます。 ここで一か八か青いトマトを全部取って、 今シーズンは終了 ということにします。 私の今シーズン最後に収穫した青い7個のミニトマト。腐るわけでもなくすぐに追熟するわけでもなく、ただただ2ヶ月青いままカウンターに鎮座していました。 するとあ