アメリカで大根はちょっと昔に比べたら比較的簡単に手に入るようになりました。細いけれどちゃんと大根です。
でもやっぱり
①大型スーパーでないと大根を見かけない
②大根なんてどこにも見当たらない
という方がほとんどで困っていませんか?
ということで、今回はアメリカで大根がない場合の代用野菜をご紹介します。
*アメリカの他の根菜の種類や使い方が気になる方はこちらをどうぞ。
→「アメリカ野菜|根菜にチャレンジしよう」
アメリカのかぶが大根の代用で使える
食感、味ともに一番大根に近い
アメリカのかぶは大きくて葉に近いところが紫色です。
全体に苦みがあるので薄く切ってから、以下のどれかで苦味を減らします。
●水にさらす
●ゆでこぼす(水から入れて少し柔らかくなるまでゆでたらお湯を捨てる)
●上記2点が面倒なら小さめのかぶを選ぶ
この3つのどれかをしてから使うようにします。
苦味が気にならないとか、ゆでこぼしをしたりするのが面倒ならなるべく小さめのものを選んで使んでつかいましょう。比較的苦みが少ないように感じます。
ついこの間、私の家庭菜園で作っている大根の葉とこのアメリカのかぶを入れた味噌汁を家族に出しました。
かぶなのに「これ、うちで採れた大根?」と聞かれるくらい食感、味ともに大根にとてもよく似ていました。
大根の葉とかぶという変な組み合わせになってしまいましたが、本当に大根と食感も見た目も似ていましたよ。
味噌汁にアメリカのかぶを使う場合は苦み消しに少し味噌を多めに使うのがおいしく食べるコツです。
【アメリカのかぶを大根の代用で洋風料理に使う時のコツ】
時間があればゆでこぼしで苦味を流しますが、あとは油と乳製品が苦味消しに効きます。乳製品も言ってしまえば油が入っているのですけれどね。●オリーブオイル、バターなどをたっぷり目に使う(最後に加えてもOK)
●チーズ(粉チーズ含む)、牛乳、ハーフ&ハーフ、生クリームを加える
この2点に気をつければ苦味はかなり和らぐはずです。
アメリカではラディッシュ(二十日大根)で代用
サラダなど生食する時に代用
アメリカで「ラディッシュ」と言えば通常この二十日大根のことを指します。アメリカで大根が手に入らない場合に代用できるのはこのラディッシュです。
ラディッシュ(二十日大根)味噌汁の思い出
私はその昔、まだ大根が全く手に入らなかったときはこれを味噌汁にして食べたことがあります。その時は角切りにして大根の食感に近くなるように使いました。
実際は加熱すると大根というよりはかぶの食感なのですが大根っぽい香りは楽しめます。
スープにすると皮の赤い色が染み出てしまいますが、味噌汁の場合は味噌の色がちょっと変わるくらいなのであまり気にせず使えます。
大根もラディッシュ(二十日大根)も根菜の家族ですから大根の風味が伝わってくるのは間違いありません。
英語でどちらもradish(ラディッシュ)と表現されますしね。
大根の方は二十日大根と区別できるようにdaikon radish(ダイコンラディッシュ)と呼ばれています。
Japanese radish(ジャパニーズラディッシュ)と呼ばれることもありますが、私の周りのスーパーでは「大根」ラディッシュと表示されています。
ラディッシュを生食するときの辛味対策のコツ
生のサラダで使いたいときにはラディッシュ(二十日大根)の赤い皮の色も映えてきれいです。薄切りにして使いましょう。基本的に水にさらす必要はありませんが、薄切りのラディッシュを一枚食べてみて辛いと思う時だけ1~2分ほどさっと水にさらしましょう。
あまり長くつけるとせっかくの栄養が水に溶け出てしまいます。
ラディッシュときゅうりの簡単浅漬け
①ラディッシュ(二十日大根)ときゅうりを薄切り②ビニール袋やボウルに入れ全体に塩をまぶす
③全体をもんで、30分ほどおいたらできあがり
*ラディッシュの赤ときゅうりの緑のコントラストがきれいでごはんにもパンの間にも、サイドメニューのおかずにも使えます。
*出た水気を絞って他の味付けと混ぜてもおいしいです。醤油とごま油で中華風など。
アメリカには韓国大根がある。これで代用!
丸くて短め、日本の大根に一番近い
アメリカの普通のスーパーでは全く大根が手に入らない方もいらっしゃると思います。
日系のスーパーも近くになく、中国や韓国食材中心のアジア食料品店に出向くしかない方もいらっしゃいますよね。
私もその一人です。日系のスーパーへ行って買い物をするのは一大イベント。一日かかってしまいます。
そんなあなたでもアジア食料品店ならそこそこの距離で行ける人も多いのでは?店舗数の違いには移民の数にも関係していますよね。
アジア食料品店では日本の大根より短くて丸く、首の部分が緑色の短い韓国大根を見かけることがあると思います。
この韓国大根は今回紹介した中で一番日本の大根に近いので代用品として臆さず利用することにしましょう。
韓国大根は韓国料理に代表されるようにスープや鍋料理などの加熱しても形を崩さずキープできることで知られています。
またほのかな苦み、辛み、甘みが共存する奥深い味なのでサラダなどの生食にも向いていると言われます。確かに韓国ではカクテキ(大根のキムチ)などがありますもんね。
私も何度か韓国大根を利用しましたが、日本の大根より少し味が強めで煮て柔らかくするのに時間がかかるというだけ。
十分日本の大根の代用になります。あなたも試してみてはいかがでしょうか。
アメリカで大根の代用におすすめしない野菜
それはパースニップ。味がぜんぜん違う!
アメリカで大根の代用野菜を探すと必ずと言って良いほど「パースニップで代用できる」という人がいます。私としては...「!!!!!!!!!!!????????????????」
びっくりマークとはてなマークが連続で出て絶句してしまいます。
見た目は白いにんじんのようなパースニップ。大根に似ているのは白い色だけで、味、食感とも大根とは全く別物。
百歩譲っても大根の代用野菜にはできないと思うのですが・・・。
〈パースニップが大根の代用に向かない理由〉
●味=リコリッシュ(またはルートビア(ルートビールとも呼ばれる)味。いわゆる薬草系の味。人によっては湿布系の味とも言われる)●食感=大根というよりはごぼう。引っ掛かりを感じる。
ということで、パースニップをパースニップとしておいしく食べるのには何ら問題ありません。でも大根の代用として機能するかというと「それは無理」というのが私の意見です。
アメリカで「大根」って言えば通じるの?
大根を見ても品名がわからない人もいる
私がアメリカ生活を始めたばかりの10年ちょっと前頃は大根自体がアメリカではほとんど認知されていませんでした。その後、徐々に有名なアメリカの料理人たちが世界中を旅行し、その国々で食事をする中で大根という野菜に出会い可能性を広げていってくれたのだと思います。
最近では高級レストランやグルメ系レストランのメニューに大根を使った料理が出るようになりましたし、アメリカの料理本や雑誌にも大根が出てくることが増えました。
グルメな人の中にはdaikon(ダイコン)で通じる人も。
ただ一般のアメリカの人たちにはまだまだ認知されていません。
スーパーのお会計で「これはなぁに?」と聞かれたらdaikon radish(ダイコンラディッシ=「ダ」にアクセント)と教えてあげてくださいね。
更に「どうやって使うの?」と聞かれることもありますので返答のコツを。
もし英語にあまり自信のない方や、急いでいてあまり時間を取られたくない場合には「スープ」と答えておくのが一番無難です。
質問した方も答えが「スープ」だと納得してくれます。どうみても根菜だからでしょうかね?
おわりに
アメリカで大根が手に入らない場合の代用野菜を紹介してきました。パースニップを大根の代用野菜として使うことだけは避けて他の3種の野菜を試してみてください。
特に冬は大根が毎日のように活躍しますよね。私は今年20本くらい家庭菜園で15~20cmほどの大根ができましたがあっという間に食べ終わってしまいました。
土地が利用できる方はアメリカ家庭菜園向きの大根挑戦してみるのもありですね。
ぜひ種をゲットして大根を作ってみてくださいね!
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あなたのアメリカ野菜生活が充実しますように♡♡♡
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